平成14年度:大江町立本郷西小学校 第5学年・学級通信
ザ☆ドリーム bT9 2002.10.15
社会科の授業の始まりは・・・
◇社会科の授業の始まりは、「地図帳の索引引き」からスタートしている。何も言わなくとも、準備できた人からスタートしている。
日本の、または世界の地名を、地図帳の裏にある索引のページからアイウエオ順に探し、地図上にチェックしていく。ただこれだけのことだが、子どもたちを熱中させるものがある。
◇次は、「地名探し」。地図帳のあるページを開かせる。私がある地名を言う。今日は、
「バリ島。」
が最初。子供たちは、
「バリ島、バリ島、バリ島・・・。」
と言いながら、探す。
「あったぁ。」
と言いながら、立ち上がる。
「1位○○さん、2位○○君。」
と発表する。4名立ったら、まだの子に教えてあげる。
「ここで昨日、テロ事件があったようです。」
「そう言えば、テレビでやってた。」
「日本人も被害にあったんだって。」
こんな情報を少しだけ加えながら進める。
同じページから、他に2〜3カ所探させて終了。
◇社会科の授業は毎回、こんな感じでスタートしている。
◇授業の内容を少しだけ。
◇4大工業地帯と「太平洋ベルト」の場所と名前の確認を、しつこく覚えさせた。
名前の由来を意味付けして指導はしたのだが、繰り返さないと覚えられないものだ。
例えば、「京浜工業地帯」は「東京と横浜から」、「中京工業地帯は」は「東京と京都の真ん中から」名前が付いたと意味を教えた。 が、実はその前に、「東京・横浜・京都」のおおまかな場所を知っていなければならないのだ。
ここをつなげていくのが、難しい。
◇「工業の種類・生産額のわりあい」の学習をした。帯グラフから考える学習である。
1935年(昭和10年)で最も多い35%を占めていたのが「せんい工業」。
ところが、1998年(平成10年)には、3%と減っている。
いったいこれはなぜか。
様々に理由を出させる。
・日本人が服を買わなくなった。
・工場が減った。 などなど
Mさんが、
「ワニュウ?ユニュウ?」
と言った。おそらく、これのことだろうと思い、黒板に書いた。
「“輸入”。」
そこで、みんなの着ている洋服(上だけ)をチェック。8人中6人が「MADE IN CHINA」または、「中国製」だったのだ。ちなみに、私の新品のズックも「中国製」だった。
◇様々な「つながり」で、学んでいく子供たち。どうつなげるか、つながりを太くするか、それが教員の大事な仕事のように感じる。